子供向けの鏡開きの由来を紹介させていただきます。
忙しい年末とは関係なく子供は好奇心の塊ですね。忙しさにかまけてなおざりの返事をかえすのはもったいないですね。古くから伝わる「鏡開き」の由来は家族みんなの思いがギュッと詰まっていて、子供が成長の中で家族や物を大切にする心を育ててくれます。
今回は子供向けの「鏡開き」の由来を紹介させていただきます。
鏡開きの由来とは
鏡開きの起源は定かではありませんが、元禄時代の風俗書に記録が残っているので江戸時代には存在した風習と言われています。最初は武家の風習だったものが、町人に広がり現在に伝わります。
「鏡開き」の言葉の由来は「鏡=餅」は「五穀豊穣」「無病息災」、「開き=割る」は割るという言葉は、切腹を連想させるので縁起が悪いと「末広がり」にかけて「開き」ということになりました。
結婚式や祝宴で酒樽を木槌で開ける事も「鏡開き」と言います。起源は正月の「鏡開き」と同じくらいです。この場合「鏡=酒樽のふた」となります。丸いものを力を合わせて開ける作業は「円満と運気上昇」の意味があります。
鏡開きを子供に説明するには?
「鏡開き」の由来を子供向けに説明するために必要なキーワードをまとめさせていただきました。子供の年齢や理解度にあわせて説明してあげて下さい。
鏡餅についてのまとめの動画がありますので紹介させていただきます。
越後製菓 お鏡餅のおはなし
「鏡開きって何?」
年末に来年も一年家族が幸せに暮らせるように、願いをこめて鏡餅をお供えしました。正月の間に神様が召しあがって力が上昇した鏡餅を正月の終わりに家族が食べると今年一年神様の御利益がいただけると言う言い伝えによる年中行事です。
「鏡開きの神様って?」
日本には家や物にそれぞれ神様がいると信じられていて、今回の神様は年神様(トシガミサマ。地方によってはドントサンと呼ぶ事もあります)といって、それぞれの家庭を守ってくれています。一年ごとの入れ替え制になっていて、一年の始まりは子供の姿をして、年末に老人になって神様の国に帰っていきます。目に見える事はほとんどないのだけれど、信じて大切な気持ちを持っていればお願いをかなえてくれると言うから、きちんと御まつりをしようね。
神様なんて信じない、現実的な答えが必要な時にはこんな説明はいかがでしょうか?
お供え餅を体に良いと言われるあずきと一緒に食べて、正月のダラーンとした日常から
気力体力ともに充実させて一年頑張ろうと言う切り替えをする年中行事です。
「鏡開きはどうして木槌でたたくの?」
神様に願いを込めてお供えしたお餅なので、刃物をつかって神様との縁が切れてしまうと困るから包丁を使わない方が縁起が良いと言われています。
子供の好奇心はきちんと対処をすればどんどん伸びていきます。
普段、勉強が嫌いな子でもふとしたきっかけで興味が広がる事があります。あまり大きな期待は出来ませんが、親として子供の成長のきっかけは大切にしたいものです。