子供向け七夕の由来~野菜をお供えするのはなぜ?~
子供は好奇心のかたまりでなぜ?どうして?の塊。行事の時はいつもと違う雰囲気に子供達のレーダーはMAXに!!ちょっとしたことでも気になり大人に質問してきます。大人としてはサラっとお答えしたいところですが、当たり前のように飾っている七夕にお供えするの野菜の由来って何?と言う事で、今回は子供向けの七夕の由来~野菜をお供えするのはどうして?~についてまとめさせていただきました。
七夕に野菜をお供えする由来
日本に昔から伝わる年中行事の由来は諸説あり、七夕も例外なく由来には諸説あります。それに伴い、七夕に野菜をお供えする由来もいくつかあります。今回はそのうちの3つの由来を紹介させていただきます。
天帝様へのお供え物
七夕の由来となる織り姫様と織り姫のお父さん天帝(てんてい)は神様です。この二人の神様は天と水、織物の神様です。七夕の日にその時に一番おいしいものをお供えするとその年の豊作や織物をはじめとする手芸が上手になるといわれています。7月においしい農作物はキュウリやナスですね。一度お供えした野菜は神様の食べ残しなので神様の力が宿っています。お供えのあとはナスやキュウリに願い事をしながらおいしくいただきましょう。
お盆のはじまり
地獄の休養日であるお盆は、御先祖さまがこの世に里帰りします。今は8月の13~16日辺りに行っている行事なのですが、江戸時代よりも前の時代には7月15日の前後1週間に行っていました。七夕の日はちょうどお盆が始まる日にあたり、七夕様をお祝いしつつお盆のお迎えを行っていました。お盆のお迎えにはナスやキュウリを馬に見立てた精霊馬を作り、飾ります。今でも一部地域では7月にお盆を行っているところもありますが、8月にお盆が移ってしまってもお供え物を減らすのは、神様に申し訳ないとお盆ではないけどそのままナスやキュウリをお供えする習慣として残りました。
瓜からできた天の川
七夕の由来で一番有名な由来は織り姫と彦星が結婚した後、お仕事をさぼってばかりいた戒めとして、二人を天の川で隔てて反省させたという話がありますが、このほかに彦星がうっかり瓜を横に切ってしまい、天に川ができた為に二人が引きさかれてしまったという由来があります。この由来の動画をご覧ください。
紙芝居 「たなばたのおはなし」
嘘をついてでも、織り姫と一緒にいたかった彦星の悲しい恋のお話ですね。嘘をついたら信用がなくなってしまうよという教訓たっぷりですが、人間味あふれる彦星がちょっと憎めません。彦星が切ったこの瓜からできた天の川から、瓜→水→水の神様→厄除けとお願いごとが叶うと変化し、七夕に瓜の仲間であるナスやキュウリをお供えする事になりました。
3つの七夕に野菜をお供えする由来を紹介させていただきましたが、その地域の七夕の由来や子供に一緒に伝えたい事によってお話いただければと思います。