鏡開きの由来を知りたい!! ~おしるこを飲むのはどうして?~
忙しい年末からゆったりと年明け、ゴロゴロしていたら顔が丸くなってしまった。
猛反省と共に翌日からダイエットを決意する。なんて経験も年中行事になりつつありますが「鏡開き」でおしるこをすすめられる。出来れば遠慮したいところなのですが「鏡開き」でおしるこを飲む事はとても重要なのです。
今回は鏡開きにおしるこを飲む由来について紹介させていただきます。
鏡開きの鏡とは?
「鏡開き」とは年末に床の間やキッチン、玄関等家の中で神様がいると思われるところにお供えした、二段重ねのおもちを木槌で叩き食べやすい大きさにする事です。餅割で良いのではとお思いかもしれませんが、ダメなのです。日本に古くからいる神様には言霊(ことだま)もいらっしゃるので、一年の始まりに忌嫌われるような言葉を使うわけにはいかないのです。
まず、餅ですが農耕民族にとってお米は非常に神聖なもので「五穀豊穣」「無病息災」を願う意味があります。二段重ねの餅は太陽(陽):未来と月(陰)過去を表し前年よりも今年がよくなるように、丸い形は「家族円満」をあらわしていて三種の神器のひとつ鏡にかけて「鏡餅」と呼んでいます。
次に「割る」行為を「開く」と言う由来は「割る=切腹」を連想されるからというところにあります。餅を包丁でなく、木槌を使って割るのも丸い白いお腹にも似たものに刃物が縁起が悪いので使いません。「開く=すえひろがり」の方が縁起が良いですね。
おしるこを飲む由来は?
鏡開きで細かくなった餅はおしるこでいただきます。
その由来は明確なものはなく、諸説あるのですが、武家社会の道場で形がばらばらでも見栄えを気にしなくて済むからおしるこで食べるようになったが有力です。
おしるこには小豆が使われています。
小豆は疲労回復、解毒作用に役立つビタミンB1を多く含んでいて、食物繊維も豊富です。正月に御屠蘇(おとそ)をいただきすぎてしまって弱っている胃腸と肝臓を養生するにはもってこいの食材です。
お餅も作ってから15日以上たっているのでカビがついているかもしれません。加熱処理をしていただく事は実に合理的ですね。
小豆の効果についての動画がありますので紹介させていただきます。
生活情報23 小豆を買って来ました
言い伝えられている明確な由来はありませんが「鏡開き」でおしるこを飲む由来は、先人達の生活の中の知恵なのかもしれませんね。
「鏡開き」は年末に新しい年神様にお供えしたお願いのいっぱい詰まった鏡餅を神様と共有する大切な年中行事です。
大丈夫です。おしるこはダイエットにも効果があります。ためらうことなくおいしくいただいて下さい。