花火大会の由来は?浴衣を着るようになったのはなぜ?
夏に電車の車内で浴衣の人を見つけると「どこかで花火大会かな?」と思ってしまいますが、浴衣=花火大会と連想してしまうのはどうしてなのでしょう?浴衣と花火大会その由来に何か連想させる事はないか調べたものをまとめさせていただきました。
浴衣の由来
浴衣の歴史は古く、平安時代の湯帷子(ゆかたびら)と言う今で言うバスローブのようなものです。元々着物は季節に合わせて夏は絹に麻や絽、紗など涼しいも素材を織り込んだ生地で通気性の良いものを着ていました。江戸時代の八代将軍吉宗の行った享保の改革を行った時に絹の生地を使った着物を着用する事を禁止するお触れが出たため、木綿の着物を着るようになりました。明治時代になり洋装化が進むなか、夜着として洗濯しやすく、肌触りのよい浴衣が細々と残ります。お祭りに浴衣を着るようになったのは比較的最近で1970年以後TVやマスコミが花火大会に浴衣姿の女性をとり上げる機会が増えたため、浴衣=花火大会というイメージが作られました。
花火大会の由来
花火は江戸時代の初期に中国から伝来します。江戸幕府初代将軍家康が日本人で最初に打ち上げ花火を見た人といわれていて、かなり熱心に研究します。出生地の愛知県岡崎市に大規模な幕府の火薬工場を作ったほどです。他の大名も率先して花火研究に励みますが、あちこちで火事を起こす原因となり、江戸時代に6回の花火禁止令が出されます。
日本における花火はお盆の迎え火、精霊流し、線香と共に死者との通信手段としての意味を持ちます。再三の花火禁止令と裏腹にコレラや天然痘などの疫病が大流行し、死者の鎮魂と疫病祓いの意味を込めて大規模な花火の打ち上げが行われます。これが花火大会の由来と言われています。文明の近代化と軍国主義の中花火大会は縮小されていきますが、第二次世界大戦後高度経済成長の中、空襲や戦争で散ってしまった死者の魂を葬うため花火大会は復活します。花火は空気の澄み切った冬の方がきれいに見えるのですが、お盆に近い夏に花火大会を行うのは鎮魂の願いがこもっているからなのです。
花火大会は着物で行こう!
せっかくなので今年の花火大会は着物で行ってみませんか?チョッと着なれない浴衣で外を歩くのは緊張してしまいますね。と、言うよりどう動いたらいいのかわからないという人もかなり多いと思います。浴衣を着た時の所作やきくずれした時の治し方をまとめた動画を紹介させていただきます。
浴衣マナー、歩き方、座り方、挨拶、着崩れ直し、アフターケア 【ビエボ!】 | 着物・浴衣
背筋を伸ばして、しっとりと大人らしい歩き方であなたも夏の風物詩 浴衣美人 ですね。
やっぱり花火大会には浴衣です。夏の夜空に花開く大輪の花に負けないくらい、浴衣で夏の夜の宴を堪能してみませんか?いつもと違う自分に出会えるかもしれませんね。