ひな祭りはいつまで祝うの?雛人形を片づける時期は?
おひな様は「女の子の健やかな成長と幸福」を願い、女の子に降りかかる災難や厄を身代わりに受け止めてくれます。もともとひな祭りは紙人形を流す「厄落とし」と幼女が遊ぶ「ひいな遊び」が融合したイベントなのですが、宮中の婚儀の再現をして華やかなのにどこか陰を持っている感じがするのは不思議ですね。また、「おひな様を早くしまわないと婚期が遅れる」と言う話まであるのですから、さらにミステリアスですよね。今回は「ひな祭りはいつまで祝うの?雛人形を片づける時期は?」についてまとめさせていただきました。
ひな祭りの時期は?いつからいつまで祝う?
ひな祭りのおひな様は節分の翌日(立春)から2月の中旬くらいに飾りましょう。節分で鬼をおいはらった後、その人についている厄をおひな様に受け取ってもらいます。悪運払って希望の春が来る感じですね。
ひな祭りがおわったら遅くても1週間以内の晴れた日に片づけるようにしましょう。
(湿気があるとおひな様や道具にシミやカビが出来やすいので)
飾る日、片づける日は季節の移り変わりを祝う儀式でもあるので大安や友引が良いですが、結婚式のようにわざわざ予定を合わせるまではしなくて大丈夫です。
おひな様を飾ったり、片づけるのは意外と作業が多いですね。箱を開封しながら作業をすると大変なことに・・・とならないために雛人形の飾り方・しまい方の動画を紹介させていただきます。
雛人形の飾り方・しまい方
「おひな様を早くしまわないと婚期が遅れる」については諸説あり、悪運を吸収したおひな様はどんどん悪運を吸収し、つくも神化していたずらをする。とか、結婚にむけてきちんと掃除が出来るように花嫁修業をさせる。とか、根拠のある由来はありません。
また、おひな様をいつまで祝うの?で気になるおひな様を飾る年齢の上限についてですが、結婚するまで飾っても良いのですが、大手人形メーカーの調査によると小学生までが8割程度、20才まで飾るという家庭は1割程度でした。
関東と関西で片付ける時期は違うの?
おひな様を片付ける日はひな祭りから一週間以内なのは関東も関西も一緒です。でも、関東が3月3日から一週間以内を片づけの目安にしているのに対し、関西では4月3日から一週間と違いがあります。これは明治維新から続く関東と関西の考え方の違いで伝統を重んじる関西は旧暦の一カ月遅れのおひな様も祝い、関東ではカレンダー通りにおひな様を祝うからです。
おひな様に関しては地域によって大きく風習が異なり、3月3日にその土地の名君が災いを被ったとして半年遅れの9月におひな様を飾ったり、おひな様に相当する人形を一年中飾っているところもあります。
おひな様は女の子にとって大事なものです。家財として大切なだけでなく、おじい様、おばあ様、両親の願いが込められている形に出来ない財産です。一人に一つの貴重なおひな様年に一カ月だけの逢瀬ですが毎年気持ちよく飾れるように、飾る時・片付ける時大切にしたいものですね。